ドイツ ヘンニー・ポルテンの人気高まる

 第一次大戦の影響を大きく受けていたドイツ映画界では、ヘンニー・ポルテンが第一次大戦勃発時のドイツの唯一のスターとして、オスカー・メスターのアウトーレン・フィルム社で活躍をしていた。

 そのヘンニー・ポルテンが出演した「巨人のこぶし」(1917)が大成功を収めている。ポルテンは、ブロンドの髪を太く編んだ、たくましいドイツ女性のタイプをこの頃には固めており、戦場の前線でも人気を得ていた。また、悲劇も喜劇も演じたという。だが、国際的な人気を得るにはゲルマン的過ぎたとも言われている。



(映画本紹介)

映画史を学ぶクリティカル・ワーズ

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無声映画芸術の開花―アメリカ映画の世界制覇〈1〉1914‐1920 (世界映画全史)

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