ミューチュアル時代のチャップリンの作品「チャップリンの冒険」

　原題The Adventurer　製作国アメリカ
　ローン・スター・コーポレーション製作　ミューチュアル・フィルム・コーポレーション配給
　製作・監督・脚本・編集・出演チャールズ・チャップリン　出演エドナ・パーヴィアンス

　脱獄囚のチャーリーは、海で溺れていた金持ちの母娘を助ける。娘の家に呼ばれたチャーリーだが、脱獄囚であることがばれて、追いかけっこが始まる。

　単純なドタバタ映画の総仕上げといった内容。ただの追いかけっこではなく、扉１枚あれば工夫を凝らしたドタバタにできることをチャップリンは証明している。

　チャップリンはこの作品で、短編から長篇へと向かう。短編時代に自らの人気を高めたドタバタに別れを告げるに足る作品となっている。