第一次大戦の影響を受けた戦争映画
D・W・グリフィスが愛国的な作品を製作したほかにも、当時のアメリカ映画では愛国的な戦争映画が多く作られた。
「ドイツでの私の四年間」(1918)は、元ベルリン駐在アメリカ大使の回想録を映画化したプロパガンダ映画である。ワーナーが配給し、独立系の映画会社が製作した。ちなみに、ワーナーは、この作品の大成功で、映画製作に乗り出すことになる。
「好戦将軍」(1918)はユニヴァーサルの作品で、オーストラリアで俳優・装置家として映画界入りしたルパート・ジュリアンによって演出された。当時のハリウッドでも最も激烈な反独映画の1つだったという。
「BUD'S RECRUIT」(1918)は、キング・ヴィダーが監督した作品である。愛国心にあふれる少年バッドは、臆病者の兄が軍隊に志願することを望んでいる。ある日、バッドは兄に変装して、軍隊に志願しに行くという内容の作品だ。
トマス・H・インスはパラマウントで、「仏蘭西万歳」(1918)という戦争映画を監修している。
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