チャールズ・チャップリンの映画製作「犬の生活」「担え銃」
ミルドレッド・ハリスとの結婚で私生活が慌しかったチャップリンだったが、「犬の生活」(1918)と「担え銃」(1918)を監督している。
「犬の生活」は、メランコリックな放浪者を具体化した作品で、大男と小男、金持ちと貧乏人といった対比が特徴的な作品である。
「担へ銃」は、第一次大戦の休戦1ヶ月前に公開された作品で、「戦争に対する純粋に人道的で感傷的な抗議」(ジョルジュ・サドゥール)でもあった。戦争と共に、D・W・グリフィスやメアリー・ピックフォードなどのアメリカ映画をも笑いものにしていた。元々のラストはイギリス国王やウィルソン米大統領との大宴会で、チャーリーがボタンをもらうとズボンがずり落ちるというものだったが、検閲で削除されたとも撮影自体されなかったと言われている。また、チャップリンが5巻から3巻に短縮し、自由公債を売るために3ヶ月間活動しなかったら、アメリカは「担え銃」の上映を許可しなかったかもしれないとも言われている。
他にもチャップリンは、自由公債の宣伝映画「公債」(1918)や、自らの撮影所の完成と撮影風景をスケッチ風に描いた「映画の作り方」(1918)といった短編も製作している。
ラヴ・チャップリン ! コレクターズ・エディション BOX 1 [DVD]
- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2007/12/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 11回
- この商品を含むブログ (34件) を見る
ラヴ・チャップリン ! 短編集 コレクターズ・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2004/01/23
- メディア: DVD
- クリック: 2回
- この商品を含むブログ (10件) を見る