ハロルド・ロイド作品「ロイドの二挺拳銃」

原題「TWO GUN GUSSIE」 製作国アメリ
ローリン・フィルムス製作 パテ・エクスチェンジ配給 主演ハロルド・ロイド

 舞台は西部。酒場でピアノを弾く気弱なロイドだが、保安官に暴れん坊の犯罪者と誤解されて、本人もその気になってしまう。10分足らずの短編。

 気弱な温室育ちという、ロイドが後に人気を得るキャラクターの一端が見られるが、10分の短編でそれほど深められていはいない。ギャグとしては、帽子を被って付け髭をしたコックに向かってロイドが連続して撃つと、コックの帽子、髭、エプロン、ズボンが次々に取れていくというものが最もおもしろいが、ありきたりといえばありきたりの印象を受けた。

 ロイドはまだまだ修業期間中であるという印象の作品だ。