ルドルフ・ヴァレンティノ出演作「ALL NIGHT」
製作国アメリカ ユニヴァーサル・マニュファクチュアリング・カンパニー
監督ポール・パウエル 出演カーメル・マイヤーズ、ルドルフ・ヴァレンティノ
リチャードは、美しいエリザベスに恋をしているが、告白するタイミングを見つけられずにいる。リチャードに同情したモードは、夕食に2人を呼んで告白するきっかけを作ってあげようとする。だが、モードの夫ウィリアムの頼みで、リチャードとエリザベスはウィリアムとモード夫妻のフリをしなければならなくなる。
4人のアンサンブル+2人によるシチュエーション・コメディである。ヴァレンティノは主役の1人リチャードを演じている。内容的には毒にも薬にもならないものの、テンポの良い展開を楽しむことができる。ヴァレンティノのハンサムぶりはここでも際立っている(私が見た映像は、かなり傷んでいたにも関わらず)。
今ではサイレント時代のコメディというと、チャールズ・チャップリンやバスター・キートンなどに代表されるスラップスティック・コメディを指すが、この作品のような1時間に渡ってストーリーの展開で楽しませてくれる作品も存在したことは記憶しておいてもよいかもしれない。