映画評「LITTLE ORPHANT ANNIE」

 製作国アメリカ シーリグ・ポリスコープ・カンパニー製作 パイオニア・フィルム・コーポレーション配給
 監督コリン・キャンベル 製作ウィリアム・ニコラス・シーリグ 原作ジェームズヒットコム・ライリー
 脚本ギルスン・ウィレッツ 出演コリーン・ムーア、トム・サンチ、ハリー・ロンズデイル

 孤児院で育ったアニーは、周りの子供たちにお伽話をして楽しませてあげるのが得意だった。叔父に引き取られることになったアニーは、叔父の家で虐待を受ける。そんなアニーの境遇をかわいそうに思った夫婦によって、アニーは引き取られることになる。

 後に舞台や映画となる「アニー」の大元の原作を映画化した作品である。虐待にあっても健気に生きるアニーという設定は、少
女を扱った多くの作品でも踏襲されるものだ。この作品ならではの特徴は、アニーが語るお伽話だろう。ゴブリンがやって来るという話をすると、アニーの周りには着ぐるみのゴブリンが登場したりする。そのキッチュな着ぐるみたちは、一種異様な魅力を持っていたりする。