メアリー・ピックフォード 人気が絶頂に

 ユナイテッド・アーティスツを設立したが、契約の関係でファースト・ナショナル配給作品を製作していたメアリー・ピックフォードは、人気の頂点に達していた。そんなピックフォードは、「想出の丘へ」(1919)という作品に出演している。ジルバのような踊りを踊り、ヤサ男に色目を使うというピックフォードの演じた役柄は、他のピックフォード作品と比較して女性的であったという。

 他にもイギリスの子供向け小説「足ながおじさん」の映画化である「孤児の生涯」(1919)にも出演している。孤児ジュディが後援者と結ばれるまでの話で、ピックフォードは当時20代半ばだったが、12歳の少女を演じている。ファースト・ナショナルは、映画化権料として4万ドル払ったといわれている。

銀幕のいけにえたち―ハリウッド・不滅のボディ&ソウル (1980年) (本の映画館/ブック・シネマテーク〈3〉)

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