ドイツ F・W・ムルナウの監督デビュー

 後に「最後の人」(1924)などを監督し、映画史に名を残すF・W・ムルナウが、ハンス・ヤノウィッツ脚本の反軍国主義映画「青の少年」(1919)で監督デビューを果たしている。

 ムルナウは、子供の頃から演劇に熱中し、マックス・ラインハルトの下で俳優・演出助手を努めた。第一次大戦に出征も、スイスに移って舞台演出を行っていたという。その後、ドイツ大使の依頼で宣伝映画を作り、映画に興味を持つようになり、第一次大戦後にベルリンで映画製作プロダクションを起こしていた。