日本 「生の輝き」「深山の乙女」の公開と評価

 弁士の説明が必要なかった「生の輝き」「深山の乙女」は、当時の映画興行に大きな力を持っていた弁士たちの反対を心配した営業部の判断で公開は1年半遅れてしまった。また、映画の完成度はあまり高くなかったとも言われているが、ジャーナリストたちは試みを高く評価した。

 帰山の実践は成功を収めたとは言えなかったが、確実に旧来の日本映画とは違った道を切り拓いたといえる。