映画評「ROWDY ANN」

 製作国アメリ
 製作クリスティ・フィルム
 製作・監督アル・クリスティ 出演フェイ・ティンチャー

 西部に住む荒くれ娘アンを持て余した両親は、アンを東部の学校へと送る。レディの教育をする東部の学校に、最初アンは慣れることができない。

 当時はこの作品のような短編コメディは、長編映画と組み合わせたプログラムの一部として多く製作されていた。ティンチャーは、舞台でも活躍したコメディエンヌらしい。この映画では、銃をバンバン撃ちまくるという点が特徴的だが、それ以外には取り立てて目を引くところはなかった。

 東部の学校でバレエの授業を受けるときの衣装が、チャールズ・チャップリンの「サニーサイド」(1919)と同じようなレースのものだった。当時の少女バレエでは標準的な衣装だったのだろうと思われる。