映画評「THE LOG OF THE U-35」

 製作国ドイツ

 ドイツのUボートの活躍を撮影したドキュメンタリー。艦長は、多くの船を撃沈させた人物として有名らしい。

 Uボートが敵国の船を沈没させる様子や、乗組員たちの様子を撮影した作品。最大の見所は、U−35が船を撃沈するところだが、フィルムに収められているのは、まるで爆破して船を廃棄してする様子を撮影しているかのようだ。その最大の理由は、交戦の様子が一切ないところだろう。交戦の後、相手が降伏した後の船を砲撃や魚雷で沈没させる様子のみが撮影されている。それは、交戦中の様子はさすがにカメラを設置して撮影する余裕がなかったということや、軍の方針で撮影されなかったということかもしれない。また、撮影はされたが、公開の際に血なまぐさいシーンは一切削除したのかもしれない。