その他のフランス映画作品 1920年

 第一次大戦前から映画監督として活躍していたジョルジュ=アンドレラクロワが、1920年7月に急死している。遺作はイタリアのイタラ社で監督した「情熱的に」(1920)だった。

 ゴーモン社で監督として活躍していたレオン・ポワリエは、「考える人」(1920)を監督している。主人公はロダンの「考える人」のポーズを取るが、動きがないため非映画的だったという。だが一方で濃淡に富んだ絵画的な映像は魅力的だったとも言われている。

 俳優から監督に転身して活躍していたレーモン・ベルナールは、「ロゼット・ランベールの秘密」(1920)を監督している。当時有名だった室内装飾家や建築家の手を借りて製作されたという。