デンマーク映画 1920年

 第一次大戦後の終結によって、各国で映画製作が再開され、デンマーク映画はかつての栄光を失っていた。人材は国外へ流出し、1920年代のノルディスク社の製作本数は10本以下にまで低下した。1920年に創立されたパラディウム社がデンマーク映画界をリードしたが、規模は小さかった。

 そんなデンマークでは、A・W・サンベア監督のが「曲馬団の鬼」(1920)が製作されている。アメリカのファースト・ナショナル社のためにベルリンで製作された映画であり、公爵夫人とアクロバットの世界を描いた作品であるという。