中国、スペイン 1920年

 中国では、中国の出版社であり、映画製作会社でもあった商務印書館がスタジオを建設し、自らも映画製作を行っていた。一方で、商務印書館は、貸しスタジオ会社としても中国映画に貢献した。

 中国初の長篇劇映画である、レン・パンニェン監督の「閻瑞生(エンルイシャン)」も、1920年から21年にかけて、このスタジオで撮影されている。

 スペインでは、人気喜劇俳優のアントニオ・ヒルバレーラ出演の「近付き難い女」(1920)が製作されている。また、この作品には後に監督として活躍するフローリアン・レイも出演している。

 スペイン映画草創期から活躍するフランクトゥオッソ・ヘラベルトは、サルバトール・フィルムスで「闘牛士ガリートの負傷と死」(1920)を製作している。