映画評「疾風迅雷」

 原題「EXCUSE MY DUST!」 
 フェイマス・プレイヤーズ=ラスキー製作 パラマウント=アートクラフト・ピクチャーズ配給
 監督サム・ウッド 出演ウォーレス・リード、セオドア・ロバーツ

 かつてロサンゼルス=サンフランシスコ間のカー・レース記録を破ったトゥードルスは、今や妻と子を持つ家族人になっている。しかし、その記録を破るためにライバルの自動車会社は、スパイを送ってトゥードルスが所属する自動社会社が開発する新車の秘密を探ろうとする。

 1919年に作られた「疾風の如くに」」(1919)の続編である。カー・レースをクライマックスとして、スパイ合戦の騙し合いや、トゥードルスのカー・レースへの思いと家族との関係などを絡めて描いている。だが、前作と比べると工夫があまり感じられない作品だった。