映画評「篤志看護婦」

 製作国アメリカ リアラート・ピクチャーズ・コーポレーション製作 理アラート・ピクチャーズ配給
 監督ウィリアム・デズモンド・テイラー 出演メアリー・マイルズ・ミンター、アーサー・ホイト、ヴェラ・ルイス

 貴族の娘で看護婦でもあるマージョリーは、目の手術を受けた労働者のリーダーであるアンソニーを担当する。2人は愛し合うようになるが、立場の違いが壁となる。

 注目すべきは、イギリスの階級制度が壁になっているところだろう。とは言っても、あくまでも背景にとどまっているが。

 当時人気のあったミンターの可愛らしさの他に、労働者のリーダーという立場でありながらミンターに恋をすると子どものようにわがままになったり、浅はかな知恵を働かせたりするアンソニーが魅力的だ。