映画評「元気者」

 原題「BURN 'EM UP BARNES」 製作国アメリ
 マストドン・フィルムス製作 アフィリエイテッド・ディストリビューターズ配給
 監督ジョージ・ベランジャー 監督・出演ジョニー・ハインズ 製作C・C・バー
 脚本レイモンド・L・シュロック 出演エドマンド・ブリーズ、ジョージ・フォーセット、ベティ・カーペンター

 父親にろくでなし呼ばわりされたバーンズは、強盗に襲われて貨車の中に放り込まれる。そこで知り合ったホーボーと放浪生活を始めるバーンズは、旅先の町で出会った美しい女性に心を惹かれる。

 ハインズは、ステージから映画界へやって来た、サイレント期に活躍したコメディアンで、多くの短編コメディに出演していた。当時組んでいた製作者のバーと共に、長編コメディに乗り出した作品が、「元気者」だという。

 ハインズが演じているのは、見た目も行動も普通だが、人を食ったような態度を見せながらも、どこか愛嬌があって憎めないという、難しいキャラクターだ。この難しいキャラクターを、説得力を持って演じられるのは、ハインズの腕前がしっかりしているからだろう。