映画評「ハード・ラック」

 原題「HARD LUCK」 製作国アメリ
 ジョセフ・M・スケンク・プロダクションズ製作 メトロ・ピクチャーズ・コーポレーション配給
 監督・脚本エドワード・F・クライン 監督・脚本・出演バスター・キートン 出演ヴァージニア・フォックス

 自殺志願のキートンは、猛獣狩りの仕事を得るも、上流階級の人々の田舎の小屋で強盗に襲われる。

 3つのパートに分かれているが、別々の作品としても成立するもので、ストーリーに配慮されていないことがわかる。

 ギャグも散発的で、キートンの体技もあまり堪能できない。馬に振り回されるのが見所といえば見所だが、他の作品と比較するとうまく機能しているとも思えない。

 キートン自身によると、ラストが公開当時好評だったという。プールの高飛び用の台から、前に飛びすぎてコンクリートに突っ込んでしまうキートン。数年後、コンクリートにできた穴から、キートンは中国人の格好をして中国人の家族と戻ってくる。キートンのジャンプは、地球を貫通させていたのだ!

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