ソ連 ジガ・ヴェルトフの「キノ・プラウダ」

 ソ連では、ジガ・ヴェルトフによるドキュメンタリー「キノ・プラウダ(真実)」シリーズ(1922〜1925)が開始されている。全部で23号が作られた。

 ヴェルトフは、隠された真実を暴き、新たな知覚を創造するために、肉眼ではなくキャメラの眼を利用すべきという考えを持っていた。彼は、既成の劇映画を攻撃し、革命的映画の創造を呼びかける宣言文を発表、記録映画集団「キノキ(映画眼)」を率いた。後の映画運動シネマ・ヴェリテや、映画監督ジャン=リュック・ゴダールにも影響を与えたと言われている。