アーヴィング・サルバーグ、ルイス・B・メイヤーの会社に入社

 ハリウッドが作り上げていく映画製作のシステムは、プロデューサーによって管理されることになる。その最初の人物がアーヴィング・サルバーグである。

 この年、ユニヴァーサルのスタジオで活躍していたアーヴィング・サルバーグは、週給600ドルでルイス・B・メイヤーの会社に入社している。

 サルバーグは、ユニヴァーサルで製作費の安いプログラム・ピクチャーを上手に作ることで頭角を現し、当初30ドルだった週給は、450ドルになっていた。だが、サルバーグは給料に不満を抱いていたと言われる。さらに、ユニヴァーサルのボスであるカール・レムリの娘との結婚の話が上がるが、レムリは反対し仲を裂いたと言われる。そうしたことからサルバーグはユニヴァーサルを去ることになった。独立プロを作り、ファースト・ナショナルに売り込むも失敗するといった経験の後、メイヤーの会社に入社している。