セルズニック映画社の倒産とワーナー・ブラザースの設立

 セルズニック映画社とは、後に大プロデューサーとして活躍するデイヴィッド・O・セルズニックの父親であるルイス・セルズニックの会社である。

 ルイスはユニヴァーサルに所属していたが、ボスのカール・レムリに追い出されて、セルズニック映画社を設立。その後、配給の問題や、所属女優のスキャンダルの処理をめぐってパラマウントのズーカーと対立したりもしたという。

 そんなセルズニック映画社は、1923年に倒産。ルイス自身は、1933年に63歳で死去している。

 ルイスは、2人の息子である兄マイロンと弟デイヴィッドに映画作りを子供の頃から教え込んだ。その経験からマイロンは俳優のエージェントとして、デイヴィッドはプロデューサーとして後に活躍していくことになる。

 一方で、現在でも名を残している映画会社が設立されている。ワーナー・ブラザースである。ニッケルオデオンの経営を行っていたハリー、アルバート、ジャック、サムのワーナー4兄弟によって、1923年に設立されている。