映画監督ジョン・フォードの誕生

 後に「西部劇の神様」と呼ばれる大監督となるジョン・フォードは、ユニヴァーサルで二巻ものの西部劇を多く演出していた。フォックス社では西部劇スターのトム・ミックス主演作のほか、西部劇ではないジョン・ギルバート主演の「侠骨カービー」(1923)を監督している。蒸気船上でのギャンブルに絡む誤解と和解を描いた作品である。

 この作品あたりから、フォードはA級映画も監督するようになったという。また、フォードはそれまで、ジャック・フォードの名前でクレジットされていたが、「侠骨カービー」から「ジョン・フォード」の名を使うようになった。