映画評「BROKEN HEARTS OF BROADWAY」

製作国アメリカ アーヴィング・カミングス・プロダクションズ製作

監督・製作アーヴィング・カミングス 脚本ルイス・D・ライトン、ホープ・ローリング

出演コリーン・ムーアジョニー・ウォーカー、アリス・レイク、タリー・マーシャル、ケイト・プライス

 ブロードウェイへやって来たメアリーは、同居人のバブルスや同じアパートに住む作曲家のジョージらと共にスターダムを目指す。バブルスは金持ちと仲良くなりスターの座を掴み、メアリーにも同じ方法を進める。だが、ジョージを愛するようになっていたメアリーは拒否する。

 コリーン・ムーアは、1920年代にスターとして活躍した女優。この作品はブレイク前の主演作である。ありがちな展開で、後半は殺人事件まで挿入しているが、決して盛り上げることに成功していない。ブロードウェイにやって来たが、夢を諦めそうになっている男に話を聞かせるという入れ子構造になっており、「夢を諦めたら終わり」というメッセージがより強く打ち出されているものの、肝心の入れ子の中の物語が今ひとつの印象を受けた。