ハリー・コーンによるコロムビア設立

 1924年、ユニヴァーサル社の社員だったジョー・ブラントとコーン兄弟(ジャック・コーンとハリー・コーン)が1920年設立したCBC Film Sales Corporationの社名を「コロムビア」に変更している。ハリー・コーンは後にユナイテッド・アーティスツの社長となる銀行家ジャニーニと手を組み、ブラントを追い出して社長兼製作本部長になり、死ぬまで務めることになる。

 MGM、コロムビアという現在でも名を残す映画会社が誕生する一方で、老舗のバイタグラフ社ワーナー・ブラザースの傘下に入っている。1920年代半ばは、来たるべきハリウッド黄金時代の基礎が固まった時代であった。