映画評「アリスズ・ワイルド・ウエスト・ショー」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ [原題]ALICE'S WILD WEST SHOW [製作]ウォルト・ディズニー・プロダクションズ [配給]マーガレット・J・ウィンクラー

[監督・作画]ウォルト・ディズニー [製作]M・J・ウィンクラー [作画]ローリン・ハミルトン

[出演]ヴァージニア・デイヴィス、トミー・ヒックス

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 西部劇ショーを開催していたヴァージニアは、西部で経験した危険な出来事を語って聞かせる。

 実写とアニメを組み合わせた「アリス」シリーズを製作していたウォルト・ディズニーは、アメリカ人が好むジャンルだった西部劇を取り上げ、インディアンの襲撃や金庫強盗といったルーティンな要素を盛り込んだ作品に仕上げている。

 前半はヴァージニアの西部劇ショーの様子の実写。1922年に開始されたハル・ローチが製作の「ちびっ子ギャング」シリーズに似た、大人ではないと出来ないことを子供たちが行うという楽しさがある。

 アニメーション部分は、飛んでくる矢をくぐり抜けてヴァージニアがインディアンと戦ったり、男たちの死体の山の中からヴァージニアが走って去ったりと、アニメの世界の中でヴァージニアが生きている感じが強く出ていて、一種変わった魅力を感じさせる。