一匹狼サミュエル・ゴールドウィン

 1924年に誕生したMGM(メトロ=ゴールドウィン=メイヤー)を、設立早々に辞めて独立プロデューサーとなったサミュエル・ゴールドウィンは、自ら製作した映画の配給をユナイテッド・アーティスツなどを通じて行った。ユナイテッド・アーティスツとは、年に2〜4本の映画を提供し、配給収入の75%を受け取るという内容の契約だったという。

 ちなみにゴールドウィンは、ジェシー・L・ラスキーの妹と結婚していたが、1915年に離婚していた。1925年には女優のフランシス・ハワードと再婚している。ハワードとは死別するまで連れ添った。ゴールドウィン夫妻の自宅で行われる晩餐会は俳優たちにとって最も重要なパーティとなったと言われている。