その他のコメディアンたちの活躍 1925年

 多くのロスコー・アーバックル作品で脇を務めるなどの活躍をしていたアル・セント・ジョンは、コメディ「アイアン・ミュール」(1925)に出演している。ジョン・フォード監督「アイアン・ホース」(1924)のパロディである「アイアン・ミュール」は、機関車ではなくラバが客車を引いて鉄路を進む話で、のどかで牧歌的な楽しさがあったという。

 フォックスでコメディに出演していたルピノ・レインは、エデュケーショナルに移籍している。レインは、アクロバティックな動きと、よく動く表情で人気を呼んだという。

 キーストン社など様々な映画会社で活躍していたレイモンド・グリフィスは、「いよう!グリフィス」(1925)から人気を得たと言われている。マックス・ランデーばりのシルク・ハットで伊達男ぶりを発揮し、洗練されたギャグとパロディ精神が人気だったという。