「ロスト・ワールド」 怪獣・特撮映画の古典

 「ロスト・ワールド」(1925)は、コナン・ドイル原作の映画化であり、ハリー・O・ホイトが監督した。新聞記者のエドワードがチャレンジャー教授の探検隊に加わり、アマゾン川上流の探検に出発し・・・という内容の作品である。

 大規模な特殊撮影が行われ、特撮映画の原点と言われる。「ストップモーション・アニメの父」と言われるウィリス・H・オブライエンが、特撮を担当している。恐竜のモデル製作には若いマルセル・デルガドが雇われ、50体を製作した。高さ約30センチ、長さ50センチのもので、骨格はジュラルミンと鋼鉄ででき、肉付けにはスポンジ、皮膚には歯科医の使うデンタル・ガムを使用した。小さなゴム製の袋を体内に入れ、空気を出し入れして息をしているように見せたという。

 ストップモーション・アニメの特性とも言えるが、1日10時間働いても30秒分しか仕事は進まなかったと言われている。

ロスト・ワールド 2in1 [DVD]

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