ドイツ F・W・ムルナウ「タルチュフ」

 映画史に名を残す「最後の人」(1924)を監督したF・W・ムルナウは、モリエール原作でカール・マイヤーが脚本を担当した「タルチュフ」(1925)を監督している。

 遺産を狙う家政婦が、自分が仕える老人に、甥に相続権を与えぬように説得するが、偽善がばれて追い出されるという内容である。撮影はカール・フロイント、セットはワルター・レーリッヒとロベルト・ヘルルト、エミール・ヤニングス主演と「最後の人」とほぼ同じスタッフ・キャストで作られた作品だが、舞台の引き写しの平板な作品という評価もされた。

タルチュフ [DVD]

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