映画評「MY LADY OF WHIMS」

※ネタバレが含まれている場合があります

[製作国]アメリカ  [製作]ダラス・M・フィッツジェラルド・プロダクションズ  [配給]アロー・フィルム・コーポレーション

[監督・製作]ダラス・M・フィッツジェラルド  [原作]エドガー・フランクリン  [脚本]ドリス・シュローダー  [撮影]ジャック・ヤング

[出演]クララ・ボウ、ドナルド・キース、カルメリータ・ジェラティ、フランシス・マクドナルド、リー・モーラン

 バートレイは、金持ちの男から、1人暮らしをしている娘プルーを連れ戻すという仕事の依頼を受ける。近所に引っ越してきたフリをしてプルーに近づくバートレイは、プルーの美しさに惹かれる。

 1925年に14本の作品に出演する大活躍を見せたクララ・ボウ主演作。貞淑な女性、自由奔放な女性と様々なタイプの女性を演じているボウだが、やはり自由奔放な女性の役柄が合っている。この作品もそちらの系統なのだが、ストーリーにも演出にもあまりに捻りがなく見どころに乏しい作品になってしまっている。だが、そんな作品の中でもボウの晴れやかな魅力は光っており、「あれ」(1927)で言われた「イット」を持っている女優であることは伝わってくるのはさすがだ。