映画評「INNOCENT HUSBANDS」
[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ
[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]レン・パワーズ [編集]リチャード・C・キュリアー
[出演]チャーリー・チェイス、キャスリン・グラント、ジェーン・シャーマン、ルシアン・リトルフィールド
常に妻から浮気を疑われているメルヴィン。妻のメイムは、降霊術でメルヴィンの浮気を証明することにし、降霊術師を迎えに行く。メルヴィンは隣室の友人の部屋に遊びに行くと、そこではパーティの真っ最中。成り行きからメルヴィンも参加することになり、パートナーの女性をあてがわれる。そのうち、メイムが帰宅し、メルヴィンはごまかしに追われる。今では忘れられているが、優れたサイレント期のコメディアンであるチャーリー・チェイス主演作。
チェイス演じるメルヴィンが自殺のフリをするところを妻に見られて気まずい雰囲気になったり、女性を部屋まで迎えに行くことになり「マンションの下で3回口笛を吹くと、カギを落としてくれる」と言われたメルヴィンが口笛を吹くと大量のカギが落ちてくるといった工夫されたギャグがあるものの、同時期のチェイスの作品の中では、昔ながらのスラップスティック色の強い作品である。