映画評「HIS WOODEN WEDDING」
[製作国]アメリカ [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ
[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [編集]リチャード・C・キュリアー
[出演]チャーリー・チェイス、キャスリン・グラント、ゲイル・ヘンリー、フレッド・デシルヴァ、ジョン・コサー
結婚式当日。「花嫁は義足だ」というメモをもらった新郎チャーリーは、教会から逃げ出してしまう。メモは豪華な結婚指輪を狙う男の仕業だった。今では忘れられているが、優れたサイレント期のコメディアンであるチャーリー・チェイス主演作。
タイトルにある「WOODEN WEDDING」とは、結婚5年目を祝う木婚式のこと。義足のWOODEN LEGがかかっているのだが、義足だというだけで結婚を破棄しようとするチャーリーの行動には共感できないものがある。ただ、チャーリーが誤解する、マネキンの足がゴトッと取れて落ちるタイミングなどの演出はうまい。
チェイス作品らしい極端なシチュエーションと、演出の妙には欠ける作品だ。だが、その後乗った船では、女性の背中に入れた手紙を手に入れるために、女性に激しい踊りをさせるギャグを見せてくれたりと、随所にギャグが挿入されており、楽しませてくれる。