映画評「STICK AROUND」
[製作国]アメリカ [別題]THE PAPERHANGER'S HELPER [製作]カンバーランド・プロダクションズ [配給]アロー・フィルム・コーポレーション
[監督・脚本]ウォード・ヘイズ [製作]ビリー・ウェスト [撮影]ハリー・M・ファウラー
[出演]ボビー・レイ、オリヴァー・ハーディ、ヘーゼル・ニューマン、ハリー・マッコイ
壁紙職人のオリヴァーとボビーは、とある療養所に仕事にやって来るが失敗ばかりしてクビを宣告される。
スタン・ローレルとコンビを組む前のオリヴァー・ハーディが、今では忘れられた存在のボビー・レイとコンビを組んで出演した作品。命令してばかりの親方オリヴァーと、失敗ばかりするボビーのコンビは、他の多くのサイレント・コメディで見ることができる黄金パターンだ。
体格が似ていることもあり、ボビーにはローレルの影がチラつく。ゴリラの柄の壁紙がボビーの顔についてしまいオリヴァーが驚くなど、細かいギャグは多くあるものの、どれもくすぐられる程度だった。コンビの化学反応というのは、単にギャグが面白いというものを超えたものがあるのだ。