映画評「PLAIN CLOTHES」

[製作国]アメリカ  [製作]マック・セネット・コメディーズ  [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]ハリー・エドワーズ  [製作]マック・セネット  [脚本]フランク・キャプラ、アーサー・リップリー  [撮影]アール・スタッフォード、ウィリアム・ウィリアムズ  [編集]ウィリアム・ホーンベック

[出演]ハリー・ラングドン、クレア・クッシュマン、ジーン・ハサウェイ、ヴァーノン・デント、ウィリアム・マッコール

 私立探偵事務所に務めるハリーは、宝石盗難事件を追う。犯人一味は、ハリーの恋人と同じ建物に住んでいた。

 大げさな出来事は起こらないのだが、気弱で要領が悪いが、無邪気で憎めないハリーのキャラクターが随所に散りばめられている。恋人が隣に座るように勧めるが、なかなか近づけない冒頭。捕物になり、仲間と車で向かうハリーが、運転手に車を止めてもらうように頼み、何をするのかと思ったら恋人に「これから捕物なんだよ!」と告げるギャグなど、映像的な派手さはないが、思わず微笑んでしまうシーンが多くある。