映画評「WEST OF HOT DOG」

[製作国]アメリカ  [製作]ジョー・ロック・コメディーズ、スタンダード・フォトプレイ・カンパニー  [配給]フィルム・ブッキング・オブ・アメリ

[監督・製作]ジョー・ロック  [監督]スコット・ペンブローク  [撮影]エドガー・ライオンス

[出演]スタン・ローレル、マックス・アッシャー、チャールズ・キング

 浮浪者のスタンは、ある農夫の娘の好意で農場の仕事を得る。借金を返せずに困った農場の主人のために、借金取りの金庫から金を盗んだスタンだったが、農夫の娘の愛を勝ち取ることはできない。

 チャールズ・チャップリンの短編を思わせる内容で、後ろ姿がチャップリンそっくりなシーンもあるが、ローレルには大げさな泣き顔はできても、チャップリンの醸しだす哀愁は出せない。その代わりに面白いギャグがあれば良いのだが、金庫だと思ってダイアルに手を伸ばしても手応えがなく、おかしいなと思ってよく見ると鏡に写った金庫だったというギャグ以外はこれといったものがなかった。