映画評「THE CRACKERJACK」

[製作国]アメリカ  [製作]C・C・バー・プロダクションズ・インク  [配給]イースト・コースト・プロダクションズ

[監督]チャールズ・ハインズ  [原案]リチャード・M・フリエル  [脚本]アーガイル・キャンベル、ヴィクター・グランディン  [撮影]ジョン・ガイゼル、チャールズ・E・ギルソン、アル・ウィルソン

[出演]ジョニー・ハインズ、シグリッド・ホルムキスト、ヘンリー・ウェスト、ブラッドレイ・バーカー

 叔父の漬物会社を引き受けたトミーは、キュウリの漬物の宣伝をするうちに、中米(?)の国の革命騒動に巻き込まれる。

 独立系の製作会社で長編コメディに出演していたジョニー・ハインズ主演作。ハインズの長編は日本でも多く公開されていたようなので、それなりに人気はあったのだろう。だが、この作品を見る限り、コメディアンとしての面白さはあまり感じられなかった。唯一面白かったギャグは、キュウリの漬物を宣伝するトミーが、大きいキュウリから小さいキュウリまで一揃いを、いつでも客の前に出せるようにか、ベルトに挿していたというもの。

 後半は、ダグラス・フェアバンクス風の大勢を相手にした剣劇を見せる。シャンデリアに飛び乗ったり、階段を活用したりといったアクションを見せてくれるものの、二番煎じ以上のものは感じられず。快活なフェアバンクスの魅力には程遠かった。