映画評「OFFICIAL OFFICERS」

[製作国]アメリカ  [製作]ハル・ローチ・ステゥディオズ  [配給]パテ・エクスチェンジ

[監督]ロバート・F・マクゴーワン  [製作・脚本]ハル・ローチ

[出演]ジョー・コブ、ジャッキー・コンドン、ミッキー・ダニエルズ、ジョニー・ダウンズ、アレン・ホスキンス

 交通量が多くて遊ぶ場所がないちびっ子ギャングたちだったが、彼らに味方する警官が担当となったことから、公式の警官隊に任命される。ハル・ローチ製作の「OUR GANG(ちびっ子ギャング)」シリーズの1つ。

 「子どもが大人と同じことをやったら・・・」という、「ちびっ子ギャング」シリーズの定形の1つ。何しろ、公式の警官になってしまうのだ。

 最も面白いのは、太っちょのジョーだ。前に担当していた警官が果物屋のバナナを自由に食べていたことを知っているジョーは、同じように果物屋のバナナを食べるのだが、何とぶら下がっているバナナ数十本を全部食べてしまうのだ。これに閉口した果物屋は、ジョーがバナナを取ろうとすると上下に動かせるようにして対抗。だが、ジョーは負けていない。女性客の押す乳母車に侵入して果物屋の目を盗み、バナナを食べようとするのだ。

 ジョー役のコブは、太った体も顔も貫禄がある一方で愛嬌もあり、バナナをタダで食べるという決して良いことではないシーンでも、コブなら許せてしまう。