映画評「鉄のラバ」
[製作国]アメリカ [原題]THE IRON MULE [製作]リール・コメディーズ・インク [配給] エデュケーショナル・フィルム・エクスチェンジ
[監督]ロスコー・アーバックル [監督・脚本]グローヴァー・ジョーンズ
[出演]アル・セント=ジョン
西部を走る小型機関車をめぐるドタバタ。スキャンダルによって、トップ・コメディアンの地位を追われていたアーバックルが変名で監督を担当している。また、アーバックルの相手役として映画界入りしたバスター・キートンがカメオ出演しているという。さらには、使われている小型機関車は、キートン主演の「荒武者キートン」(1923)で使われたものだ。主演のセント=ジョンも、アーバックルの相手役として人気を得たコメディアンで、アーバックルを巡る友情に支えられて作られた作品である。