グロリア・スワンソンとジョゼフ・P・ケネディとFBO

 当時、人気の絶頂期にあったグロリア・スワンソンは、1926年5月に独立プロを作って、ユナイテッド・アーティスツと配給契約を交わした。このときに、事業の相談相手としてジョゼフ・P・ケネディと出会った。

 後のアメリカ大統領であるジョン・F・ケネディの父親としても知られるジョゼフ・P・ケネディは、19世紀にアイルランドからアメリカに渡ってきた移民の三代目である。禁酒法時代にアイルランドから薬用酒として輸入したウィスキーで富を築いた。

 ケネディは、1926年にハリウッドの映画製作会社を買収し、フィルム・ブッキング・オフィス(FBO)と改名し、ハリウッドへ進出。劇場チェーンなどを買収し大きくなっていき、後のRKOへとつながっていく。