「栄光」 第一次大戦を描いた映画がジャンルとして定着


 「ビッグ・パレード」(1925)のヒットもあり、第一次大戦を描いた映画が1つのジャンルとして定着しつつあった。この年には、ヒット舞台劇の映画化である「栄光」(1926)が、ラオール・ウォルシュ監督で作られている。第一次大戦中のフランス戦線を舞台に、アメリ海兵隊の大尉と軍曹が同じ女性を巡って争うコメディである。男の世界の戦場で、女と酒とケンカを笑いの中で繰り広げ、戦場が男の天国でもありえることを示した作品となっている。ヴィクター・マグラグレンが大尉、エドマンド・ロウが軍曹、ドロレス・デル・リオがフランス娘を演じた。

 大ヒットしたほか、ニューヨーク・タイムズのベスト10に入るなど好評で、2本の続編が作られた。また、1952年にはジョン・フォード監督によるリメイク作「栄光何するものぞ」が作られている。