ハリウッドへと去るドイツ映画人たち

 アメリカを去ったのはムルナウだけではなかった。多額の負債を抱え、MGM、パラマウントと提携をしたウーファを指揮していたエーリッヒ・ポマーは、1926年3月に退社してアメリカへ渡っている。他にも、すでにハリウッドへ渡っていた映画人も含め、エミール・ヤニングス、ポール・レニ、E・A・デュポン、アレクサンダー・コルダ、コンラート・ファイト、エルンスト・ルビッチポーラ・ネグリといったドイツ映画黄金期を支えた人物たちがハリウッドへと渡っていった。