映画評「ブロモとジュリエット」
※ネタバレが含まれている場合があります
[製作国]アメリカ [原題]BROMO AND JULIET [製作]ハル・ローチ・ステュディオズ [配給]パテ・エクスチェンジ
[監督]レオ・マッケリー [製作]ハル・ローチ [撮影]レン・パワース [編集]リチャード・C・キュリアー
[出演]チャーリー・チェイス、コーリス・パーマー、ウィリアム・オーラモンド、オリヴァー・ハーディ
恋人に乞われて「ロミオとジュリエット」のロミオ役をやることになったチャーリー。だが、開演前に酒を飲んでしまい、舞台をぶち壊してしまう。
タイツを履いた細い足を見られるのがイヤで、太く見せるためにタイツの中に入れたスポンジが水を吸ってしまったことから展開されるギャグは工夫されている。また、舞台の上のチャーリーがゆっくりと前後に動くのにつられて、観客も全員前後に揺れるといったギャグは、編集のタイミングも工夫されている。
といろいろ面白い部分はあるのだが、同時期のチャーリー・チェイス=レオ・マッケリーのコメディの中では今ひとつの印象を受けた。年に何本も製作しなければならかった当時の状況を考えると、当たり外れが出てくるのは当たり前だろう。