ノルウェー、朝鮮、タイの映画状況 1927年

 ノルウェーでは、映画製作はあまり活発ではなかったが、文豪イプセンの孫タンクレッド・イプセンが、長篇サイレント記録映画「国土ノルウェー」(1927)で映画監督デビューを果たしている。

 抗日精神を描いた「アリラン」(1926)を製作・監督・脚本・主演したナ・ウンギョは、「野鼠」(1927)を送り出している。

 タイでの映画製作は遅れていたが、鉄道ニュース映画部の「二重の幸運」(1927)から、タイ人による映画製作が始まったと言われる。またサイレント時代のタイでは、弁士つき上映が行われていたという。