ハリウッドの立役者の胎動

 後にパラマウント社のトップとして活躍するハリウッドの立役者の一人であるアドルフ・ズーカーが、他の協力者とともにニューヨークにペニー・アーケードをオープンさせる。ペニー・アーケードとは、1ペニー(1セント)で楽しめる娯楽を集めた施設のことだ。ズーカーは後にMGMのトップとなるマーカス・ロウにも声をかけ、一緒に仕事をするようになる。

 1903年当時、アメリカ全土に存在した常設映画館は3ダース未満だったと言われているが、後にペニー・アーケードは常設映画館のニッケルオデオンへと姿を変え、アメリカに巨大な映画市場を形成することとなる。

 1903年は後にハリウッドを築き上げていく立役者たちが胎動を始めた年でもあった。