その他の状況

 フィンランドでは、エンジニア出身のカール・エーミル・ストールベルイという人物が、ヴェルデン・ルント/マーイルマン・インパリ(世界一周)という名前の映画館を開設している。ストールベルイはこの後、映画館チェーンを作っていき、1911年には81館にまで成長することになる。

 デンマークでは、コンスタンティン・フィリプスンが、コペンハーゲンに映画館コスモラマを開設している。デンマーク初の常設映画館と言われる。おもにパテ社の実写ものなどを上映したという。フィリプスンは、地方都市にも映画館チェーンを建設し、最盛期には26館を所有したと言われている。コスモラマは1908年に売却されるが、その後も映画館として使われていく。