映画と著作権

 この年、シカゴではカーレム社という会社が、1899年にブロードウェイで舞台化された小説「ベン・ハー」を映画化した。カーレム社は映画化権を取得せずに映画を製作していたが、このこと自体は当時の映画界では珍しくないことだった。しかし、カーレム社は原作の出版社、舞台化された際のプロデューサー、原作者の遺産相続人に提訴され、5月にはカーレム社に不利な判決が下った。これ以後、映画界では原作者の権利を尊重するようになったと言われている。。