カリフォルニアでの映画製作

 シカゴの映画製作会社であるシーリグ社はこの年、映画会社の中では初めてカリフォルニアで映画製作を行ったという。製作された作品は「モンテ・クリスト伯」(1908)で、フランシス・ボッグスが監督している。シーリグ社はエジソン社を中心としたMPPCに参加する会社である。後にカルテルに参加できなかった独立系の映画会社が、東部の監視の目を逃れてカリフォルニアにやってくることとなるが、初めて映画を製作したのは、MPPCに参加する側の映画会社だった。