D・W・グリフィスの活躍(3)
この年の11月に、グリフィスの撮影隊はカリフォルニアで撮影を行っている。小さなスタジオでは難しかったアングルの変化が容易となり、カリフォルニアの自然風景や遺跡を使用した作品を撮影することができ、以後、毎年冬になるとカリフォルニアで撮影するようになる。
また、後にキーストン社を主宰することになるマック・セネットは、グリフィスの元で俳優・舞台監督・何でも屋として働いていた。セネットは、グリフィスを慕い、しきりにアドバイスを求めたという。グリフィスはそんなセネットを主役に起用し、喜劇「カーテン・ポール」(1909)も監督している。
(映画本紹介)
リリアン・ギッシュ自伝―映画とグリフィスと私 (リュミエール叢書)
- 作者: リリアンギッシュ,アンピンチョット,鈴木圭介
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1990/08
- メディア: 単行本
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D・W・グリフィスの主演女優としても有名なサイレント映画を代表する女優の一人であるリリアン・ギッシュの自伝。グリフィスについての記述がかなり多く、グリフィスを知る上で非常に役に立つ1冊。