アドルフ・ズーカーの危機

 当時、映画館の経営者だったアドルフ・ズーカーは、この年経営危機に陥ったが、パテ社製作の「我らが主なるイエス・キリストの生涯と受難」(1907)の上映で乗り切った。以後、ズーカーは自分の映画館にはヨーロッパ映画を上映し、他の映画館が週替わりで上映を行っていたなか、長期ロードショー制度を確立した。


(映画本紹介)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

無声映画芸術への道―フランス映画の行方〈2〉1909‐1914 (世界映画全史)

映画誕生前から1929年前までを12巻にわたって著述された大著。濃密さは他の追随を許さない。